敬語と日本語のビジネスマナー

2018年11月27日

敬語の使い方は難しい

日本人として、仕事・生活していく上で敬語が使えないと非常に困りますが、みなさん、正しい敬語使えていますか?そもそもなぜ敬語を使わないといけないのか、ということもあるんですが、日本では仲の良い友達以外とは多少なりとも敬語での会話がビジネスマナーです。

ここではビジネスですぐに使える敬語、間違えやすいものを中心に書き残していきたいと思います。

敬語の種類を簡単に解釈する

敬語を調べると確実に「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」が出てきます。特別に必要でない限り、調べることはないと思いますが、もし部下をお持ちで「これは尊敬語?」とか「それは謙譲語だから間違えている」と、指摘しなければならない場合に備えて、以下は簡単な解釈の方法です。

■尊敬語 → 相手を敬って、相手を立てるときに使う表現(目上の方に使う言葉)

例:「言う」 → (相手が)~おっしゃる ~言われる

■謙譲語 → 自分の立場を低く、自分や身内がへりくだる表現
例:「言う →  (自分が相手に)申す、申し上げる

簡単に言うと「相手が」●●する、言う、来る・・・時に使うのは尊敬語
例:なさる、される・おっしゃる・いらっしゃる

「自分が相手に」●●する、言う、来る・・・時に使うのが謙譲語です
例:いたす、申し上げる、参る・・・

ただ、会話しているときに「これは尊敬語?謙譲語?」と考えるほどの時間もないですし、大きく間違えなければ問題ないかと思います。大きく間違えないためには「丁寧語」で話すことを心がければほぼよろしいかと考えます。

■丁寧語 → です。ます。調

します、いたします。来ます、言います。(相手、お客様が)など。

友達に話す言葉を置き換えてみるとわかりやすいです。

「後で電話するねー」→「後ほど(こちらから)お電話いたします」ですね。

「させていただく」は間違っている?

「する」の謙譲語を「させていただく」としている表現を見かけますが、
完全な間違いではないですが、いくつか注意点があります

「許可」を得るときに使う「|させていただく」
・日程を変更させていただきます ⇒ 相手に「変更」することの許可
・こちらは処分させていただきます ⇒ 相手に「処分」することの許可

今の風潮は「させていただきます」よりも普通に「いたします」「します」で収めるほうがくどくなくてよい、二重敬語になりやすい、と言われているようです。

こういった、「間違いではないけど、現在はあまり使われていない」敬語、日本語も多いですね。

「いらっしゃいます」「ございます」

丁寧に話そうとして、大きく間違えるパターンはいくつかあると思います。先日、カフェで「ただいまのお時間はモーニングがついていらっしゃいます」と、言われて「敬語間違ってます」と、あやうく言いそうになりました。にっこり笑って「モーニングはいらないです」と回答しておきました。

「ただいまの時間はモーニングをサービスしております(がいかがですか)」とか「ただいまの時間はモーニングサービス中でございます。いかがなさいますか」など、普通に言えばよいんですが、ついつい重ねてしまう気持ち、わかります。

基本的にモノに対しては「ございます」、人に対しては「いらっしゃいます」です。

例:(お名前を聞いて)「〇〇さまでございますね」× 「〇〇さまでいらっしゃいますね」〇

と、上のように使い分けられます。

書き言葉と話し言葉

そもそも、敬語について調べると、相当例が出てきますがまず、会話、電話の際の「話し言葉」で困っているのか、メールや文章の「書き言葉」で困っているのかを明確にして調べた方がよいです。

話し言葉と書き言葉で言い回しが異なります。また、知人・友人が読むようなメール、ブログなどに書く文章なのか、カチカチのビジネス文章なのか、何かビジネスで使う書面・説明書のようなものなのかによってもかなり言い回しが違います。

仕事柄、敬語について調べる機会が多いのですが、ほとんどがその「前提」が書かれていないので、それによって正しくない敬語の使い方になっていることもあるかもしれない、と思ってます。

敬語の使い方で迷ったとき

もし敬語の使い方で迷っている場合、上で書いたように「会話」「電話」「メール」「文章」など何で使うのかをはっきりさせて調べると迷いが少なくなります。

よっぽど大事なビジネスの場でないかぎり、伝わらない敬語を使うより、丁寧語を心がけてお話されれば失礼はないと思います。敬語が使えない、と思っている場合は少しずつ普段の言い回しを調べて行くとよいですよ。

敬語の幅は広いので、これからも少しずつ敬語についての記事を増やしていきます♪